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  • 千種の古城を確認する会

自然は不思議な世界だ! (海を渡る蝶「アサギマダラの里」づくりNo.3)

(1)「奥西山だより第14号」,その後

 「奥西山だより第14号」で、令和2年10月16日(金)現在 アサギマグラが約15頭飛来し、その群中にマーキングのある「蝶」が一頭認められた。それは、右の羽に「マヤ」「10.7」「XX 105」と記されていた。「マヤ」は神戸市の摩耶山を指すので、市内の多くの施設に照会し、放蝶地の確認を進めてきました。しかし、解らず終いで新年を迎えました。その後、最後の方法として「アサギマダラの会」(事務局長 村上 氏)に教示を依頼しました。村上 豊さんは、何十年も前から海を渡る蝶「アサギマダラ」に興味をもたれて、長年に渡り調査と研究に従事されてきた方です。その為に大変にお忙しいとは思ったのですが、失礼を顧みずにご無理をお願いしました。その結果、思いがけず早くお知らせいただくことになりました。その内容は、以下の通りでした。


(2)マーキング内容の読解力

 最初に考えた内容と教えていただいた内容を検討しますと、先ずマーキングされている 文字を正しく読取る必要があると感じました。

 そのためには、蝶の上翅には都道府県名や市町村名、また、著明な山や平原・沢等の記 事が多いようです。 次には上翅の中程に数字が書かれていますが、これは捕獲しマーキング後、放蝶日を記す場合が多いようです。下翅にマーキングした人のイニシャルや捕獲 した蝶の順番を表す場合が一般的のようです。この度の事例によって、私達の判断カや読 解力が欠落していたのを痛感しました。

 さて、以上の基本的な認識を前提に、村上事務局長に教えられた内容を報告します。


未だ捕獲地不明のマーキング蝶(♂)



(3)植栽地に飛来した蝶の捕獲地

 当該地に飛来した蝶は、最初は「マヤ」・「10・7」・「XX 105」と記されていると判断しました。しかし、教えていただいた文宇は、「アヤ」「10・7」「XX 105」でした。わずか一文字の「マ」と「ア」の違いが飛来距離や放蝶地に大きな間違った判断をしたことに気付きました。即ち、「アヤ」は京都府綾部市の「綾」を表現していたのです。秋の蝶は西に向かうべきなのに何故北方向の千種町に飛来したのか、簡単な疑問を感じたのは、結果的に極めて大切な疑いだったのです。

 いずれにしても、この度の事案は私達に貴重な経験を与えることになりました。改めてご教示いただいた皆さんに厚く感謝を申します。

 それと研究のためとはいえ、捕獲は遠く旅する蝶にとって迷惑な話なので常に大切に取 扱たいと思います。


未だ捕獲地不明のマーキング蝶(♂)



 なお、今回取り上げた写真は同じく合和2年10月12日(月)に、当地に飛来し、放蝶地が未だに不明の蝶(♂)です。何方かご教示ください。


                                 以上


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