前回の「奥西山だより」で、(1)奥西山自治会では、海を渡る蝶「あさぎまだらの里」づくりを進めていること(2)今年の奥西山自治会のフジバカマ植栽地で、マーキングのある蝶の来訪が期待されることを述べました。
その結果、早速この思いがけない情報が入ってきました。それは、アカフジバカマは今一つ成長が遅れているのですが、開花の早いシロフジバカマに、10月16日(金)現在アサギマダラが約15頭飛来しているのです。また、その群中にマーキングのある「蝶」が一頭認められたのです。大きさは通常の「アサギマダラ」なのですが、右の羽に「マヤ」・「10・7」・「XX105」と記されていました。
飛来したマーキングの有る蝶
全国的にネットが組まれている「アサギマダラの会」の報告を参考にして、推測しますと、「マヤ」は神戸市の摩耶山で、「10・7」は10月7日(水)を指しており、この日に捕獲してマーキングの上放蝶したと考えられます。「XX105」は、一般的に捕獲者の「イニシャル」と捕獲した順番を記載する場合が多いのです。そのために捕獲者の本名は分かりませんが、2X(XX)と称する人が該当する人物と思われます。次に105は捕獲数がこの数だった可能性も否定はできませんが、多くの場合100番から次々にカウントする場合もありますので、5番目の捕獲と放蝶であったと推定できます。
同蝶 アサギマダラのマーキング
放蝶から9日目に奥西山地区に飛来しているわけですから、近くの場所から放たれたと思われましたが、本来西に向かうべき蝶が何故に神戸市から奥西山の地である北方向に来たのか、また、高所を飛ぶ「アサギマダラ」が、どうして当該奥西山「フジバカマ」の植栽地を知りえたのか、疑問が次々と生じてきます。解明は今後の課題です。それにしても動物の生態は何とも不思議な世界です。
以上
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