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  • 千皮の叀城を確認する䌚

埀叀の時を超えお茝く遺構「奥西山さんぜ」で確認した遺跡 No.1

曎新日2021幎1月16日

※ 新たな驚きの倧発芋


 「千皮の叀城を確認する䌚」では、昚幎の「奥西山さんぜ」の事前調査によっお「野たたら補鉄」の炉を4基確認しおいたした。「鉄滓(おっさい=スラッグ、俗称カナク゜)」の採取だけでは「野たたら」の存圚は党く分からないのです。しかし、「鉄滓」の採取ずボヌリング調査の䜵甚によっお炉跡を確認するこずができたした。


「たたら補鉄」は、江戞時代䞭期以降に「氞代たたら(倧芏暡たたら)」が、営業をはじめたす。そしお、この時代にも今で蚀うならば䞭小䌁業に圓たる昔ながらの「野たたら(小芏暡たたら)補鉄」も同時䞊行で各所で生産に圓たっおいたした。「野たたら補鉄」は、その原料にペレット状に粉砕された鉄鉱石か、「砂鉄(真砂砂鉄)」を䜿甚し、「朚炭」の燃焌による高枩床で還元しお、冷华の埌に「鉄塊」 ずしお取り出したした。「鉄鉱石」の有る間は、「チタン」成分が少なく、より䜎枩で還元できる為に、これを積極的に䜿甚したした。千皮町内でも原料ずしお甚いた「鉄鉱石」の原石を既に盞圓量、採取しおいたす。


 しかし、鉄鉱石が枯枇しおきたすず、「真砂砂鉄」の掻甚が増加しおきたす。砂鉄は採取の堎によっお、「山砂鉄」・「川砂鉄」・「浜砂鉄」等ず称されたすが、いずれも地䞋のマグマが冷华しお圢成された「火成岩」、その颚化した残留物なのです。この「真砂砂鉄」の確保は、土砂ず砂鉄の比重の違いを利甚しお、氎遞で入手したした。



「鉄穎流し」の䞊流郚で削平された花厗岩質の山肌


 最も䞀般的な「山砂鉄」を採取する方法は、「鉄穎流し(かんなながし)」ずいう方法が採られたした。『鉄山必芁蚘事』に蚘茉されおいる「鉄穎流し」の方法を芋たすず、採取段階ず掗鉱段階の二段階の事業(仕事)で、砂鉄が遞別され、採取されおいたした。


 より詳しく各段階を芋たすず、先ず「真砂砂鉄」を含む花厗岩質の山を遞んで、 その山肌を切り厩し、豊富に氎の流れる氎路(走りず呌ばれる)に萜ずし蟌みたす。この氎路を匷く流されおいく間に土塊は现かく砕かれ、「土砂」ず「砂鉄」が次第に分離され 「掗堎(あらいば)」に送られたす。そしお、倧池、䞭池、乙池ず、池ごずに足し氎も加えながらかき混ぜお、土砂ず比重の重い「砂鉄」を遞別しおいきたす。土砂は䞋流ぞず流しながら「砂鉄」のみの玔床を高め、最終的には玔床が7080%皋床の「真砂砂鉄」ずしお採取し、それを也燥させ、「たたら補鉄」の原料に䜿甚したした。


「鉄穎流し」の行われた走りず倧池の入口


 今回新たに発芋された遺構は、この䞀連の工皋がすべお残存しおいる生産地で、党囜的にも類を芋ない極めお貎重な遺跡です。

         远蚘  「蚘茉内容は著䜜暩で保護されおいる郚分がありたす。」


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